商品名(英語名および日本名)
Keytruda®:キイトルーダ®凍結乾燥注射剤
薬剤のご紹介
- 本薬剤はモノクローナル抗体薬の一種です。T細胞の免疫反応の促進により人体の免疫力を向上させます。切除できない、または転移性メラノーマの治療に用いられます。プラチナ化学療法の治療後疾患が悪化した末期非小細胞肺がんの治療や、医師の臨床判断に応じて使用されます。
注射方法について
- 点滴静脈注射。最低30分間かけて投与します。
注射時の注意事項
- 薬剤の投与期間中、強烈な副作用があらわれる可能性があります。いかなる不快感があらわれた場合も、ただちに担当医にお伝えください。
- 妊娠中または妊娠を計画中、授乳中の場合は、事前に医師にお伝えください。治療期間中は妊娠防止のため、しっかりと避妊措置を取るようにしてください。
- 肝臓、肺、免疫関連の疾患または糖尿病にり患している場合は、事前に担当医にお伝えください。
- 間質性肺炎または甲状腺機能の異常にり患している場合、この薬剤を注射後、定期的に胸部X線と甲状腺機能の検査が実施されます。
- 薬剤の投与期間中、歯科医師による治療または手術を受ける必要がある場合は、事前に担当医にお伝えください。薬剤の投与期間中は定期的に血液検査を実施することで、副作用を制御できるようにします。
起こりうる副作用
- よくあらわれる副作用:倦怠感、風邪、皮膚のかゆみ、悪心、発疹、食欲不振、関節痛。
- 免疫関連の内分泌の病変:脳下垂体、腎機能不全、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症などの症状があらわれる可能性があります。治療前及び治療期間中は等しく定期的な観察が必要であり、必要時には薬剤によるコントロールが実施されます。
- 肺機能の損傷:新たなせきの症状があらわれる、または元からのせきの症状の悪化、胸板または呼吸が浅いなどの症状があらわれた場合は、ただちに医師または看護スタッフにお伝えください。
- 免疫性肝炎:治療前及び治療期間中、肝機能に異常がないかどうか定期的な観察が必要であり、AST、ALTの上昇、総ビリルビンの値の上昇などががあらわれる可能性があります。
- 胃腸の不快感:下痢、便秘、悪心、黒色便、腹痛などの胃腸の炎症に関連する症状があらわれる可能性があります。
- 腎機能の損傷:尿液の色または量の変化は腎炎、腎不全による可能性があります。
- 薬剤の投与期間中、以下のいかなる症状があらわれた場合も、ただちに医師にお伝えください:
- 心拍数の低下や不整、呼吸困難、のどの痛み、浮腫。
- 皮膚の発疹、じんましん。
- 原因不明な青あざや出血、血尿。
- 発熱、意識混濁。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒には薬物の副作用を強める働きがあることから、飲酒しないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。