- 商品名:Molnupiravir
- 成分含有量:モルヌピラビル(Molnupiravir) 200 mg/Cap
- 薬剤の外観:オレンジ色のカプセルに「82」の文字あり。
- 適用対象:重症化リスク因子を備え、酸素を未使用かつ発病後5日以内の≧18歳の、軽度から中度の新型コロナウィルスと診断された方であり、且つその他の推奨されている薬剤を使用できない場合を適用対象とします。
用法と用量
- 剤形はカプセルです。12時間ごとに毎日2回、毎回4粒服用します(例:午前8時と夜8時に服用)。合計5日間服用します。
- 食事と併せての服用も、併せないでの服用もできます。1粒丸ごと飲み込む必要があり、咀嚼、分割や錠剤を砕いて服用しないでください。
- 服用を忘れた場合は、通常服用する時間から10時間以内に、できうる限り早く服用してください。10時間を超過して服用を忘れたことを思い出した場合は、忘れてしまった回の分は服用せず、次の回に時間通りに用量を守り服用してください。倍量を服用してはなりません。
治療による利点と欠点
- 臨床試験では前述の経口治療薬は疾患の発生過程を短縮し、疾患の厳重度を軽減することで致死率を低下させることが明白に示されています。しかし薬物の効果は100%ではありません。治療を受けている際に症状が悪化したり、新たな症状があらわれる可能性があります。
薬剤の保管方法
- 薬袋と一緒に密閉容器内に室温下で乾燥した場所に保管してください。日の光は避けて保管してください。
- 子どもが手に取りやすい場所には保管しないようご注意ください。
起こりうる副作用
- 下痢、悪心、めまいなど。厳重で予期せぬ副作用があらわれる可能性があります。
注意事項
- 現在腎機能または肝機能不全の方、または高齢者の患者に基づく用量に対する調整への推奨はありません。
- 生育能力を備えたパートナーとのアクティブな性行為を持つ方は、治療期間中と最後の1回のモルヌピラビル(Molnupiravir)を服用後、最低3か月以内は正確かつ継続的に信頼性のおける避妊措置を採取しなければなりません。
- 完全な5日間の治療を終える前には病状が好転したと感じても、モルヌピラビル(Molnupiravir)の服用を停止しないでください。
- モルヌピラビル(Molnupiravir)での治療期間と最後の1回の服用後、4日以内での授乳は避けるようお勧めします。
その他の注意事項
- 治療効果を確保するため、症状が軽微な場合でも服用を停止しないでください。
- 既存のモルヌピラビル(Molnupiravir)の臨床データには非常に限りがあります。以前モルヌピラビル(Molnupiravir)を使用した際に通報されていなかった厳重で予期せぬ副作用が発生する可能性があります。いかなる困難や継続して副作用が和らがない場合も、医師に伝える、または薬剤師までお問合せください。
- EUAのプロジェクト承認により患者への使用に提供されています。このためこの薬剤を使用後に発生した副作用により死亡したり、障害または厳重な疾患があらわれた場合も、薬害救済は適用されません。
経口懸濁液の調剤について (経口で服用できず、服用する必要のある方向け)
免責声明:経口懸濁液による方式でモルヌピラビル(Molnupiravir)を患者に投与する効用は、臨床試験にて評価されていません。オリジナルの試験における投与方法は12時間ごとに1回服用となっています。第二期臨床試験(MOVe-IN/MK-4482-001)のデータに基づき、5名の被験者のみがNGチューブ/胃管を利用してモルヌピラビル(Molnupiravir)を投与し、且つ中国語マニュアルでは当該方式による薬剤の投与は推奨されていません。
以下、臨床試験(MOVe-IN/MK-4482-001)におけるNGチューブ/胃管を利用してモルヌピラビル(Molnupiravir)を投与する際の薬剤の調整方式です。ご参照ください:
- 4粒のカプセルを外し、内容物を調整カップや注射器の中に入れます。
- 40mlの水を加えます。
- カプセルの内容物と水を3分間均一に混ぜ合わせ/攪拌し、調整完了後、患者に速やかに服用してもらいます。
- 懸濁液の調剤完了後、最も遅くとも1時間以内に患者に服用してもらうようおすすめします。
- 調製完了前にただちに服用する場合は、投与前に新たに均一に経口懸濁液と1分間混ぜ合わせる必要があります。
- 水分を追加してすべての薬剤を飲み込めるようにすることができます。追加する水量の上限は240mlです。