水ぼうそうとは
水ぼうそうとは水痘・帯状疱疹ウイルス(varicella-zoster virus)の感染による病気です。水ぼうそうの経路は飛沫感染や接触感染があり、感染力は極めて高いです。感染した人は紅斑、水疱、痒み、発熱、疲労感などの症状が現れます。重症としては肺炎・脳炎などの死に至る合併症が起こる可能性もあります。
水ぼうそうワクチンの接種時期
- 1回の活性化ワクチン(減毒)の予防接種が必要です。
- 生後12ヶ月に接種を受けます。
- 予防接種を受けることができない場合:発熱・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかなお子さん、ワクチンにひどいアレルギーなどの副反応があるお子さん。
水ぼうそうワクチン接種後の副作用及び注意事項
- 接種部位に赤くなり・痛みまたは腫れなどがみられることがあります。
- 微熱、稀に高熱・痙攣の症状が出る可能性があります。
- 接種後5~26日間に接種部位または体に水ぼうそうに似ている水ぼうそうが現れる可能性があります。
- 18歳以下のお子さんは接種後の6週間内にサリチル酸類( salicylates )の薬を使用しないでください。
- 女性は接種後の4週間の避妊が必要です。
- 接種後に皮膚に紅斑が出る方は、免疫不全症の方に水ぼうそうを感染させないため、患者と接触しないでください。
- 発熱・皮疹などの症状は長引きません。こまめに水分を補充し、ゆっくり休んでください。
- 特殊な副作用があれば、または38.5以上の高熱を2日間超える場合は、当院まで再診を受けてください。
- 接種前24時間内に特定の抗ウイルス薬を投与された方は、接種後に14日の間隔を空けてから、抗ウイルス薬を再投与してください。
- 免疫グロブリン筋注を受けた方またはB型肝炎免疫グロブリン(HBIG)の注射を受けた方は、3ヶ月の間隔を空けて水痘ワクチンを受けてください。
- 輸血を受けた方または血液製剤の静脈注射を受けた方は、6ヶ月の間隔を空けて水ぼうそうワクチンを受けてください。
- 麻疹患者と接触したことが明らかな1歳以下のお子さんは、免疫グロブリン製剤を投与した場合、投与から6ヶ月の間隔を空けて水ぼうそうワクチンを受けてください。