B群溶連菌とは
- B群溶連菌はよく見られる腸内細菌の一種であり、10~35%の健康な婦人の下部消化管内や膣内に常在しています。保菌者の婦人は通常に発症することがないし、わざわざ治療を受ける必要もありません。
妊婦さんはB群溶連菌スクリーニング検査を受ける理由
- 最新の研究によると台湾の妊婦さんの保菌率は18-20%です。B群溶連菌を感染した妊婦は経腟分娩によって赤ちゃんを溶連菌に曝露にさせます。約1%弱の新生児はそれによって感染します。
- B群溶連菌感染は新生児に肺炎・敗血症・脳膜炎の感染症を起こし原因としてよく見られています。または、早産・死産・流産を起こす可能性もあります。新生児にとって大きい脅威でもあります。
スクリーニング検査対象
- 妊娠35~37週の妊婦さん。または早産の兆候がある妊婦さん。
スクリーニング検査方法
- 妊婦さんの膣・会陰および肛門直腸に綿棒で擦過し細菌培養検査を行います。
スクリーニング検査の注意事項
- 膣内フローラを保って、正確な検査結果が出るため、検査する前に、清潔用品で膣内・肛門を洗浄しないでください。
- 内診台で検査を行う為、ぬぐやすくて楽な服装で来てください。
- 検査結果約5~7日でわかります。次回再診する際に、医師から検査結果を説明します。
B群溶連球菌を感染したら、どうすればいい?
- 妊婦さんはB群溶連菌スクリーニング検査で陽性といわれた時に、慌てないでください。分娩前に抗生剤の投与を行うので、ご安心ください。
- 米国食品医薬品局は2002年から妊婦さんにB群溶連菌スクリーニング検査を受けることが推奨します。検査の結果が陽性である場合、分娩開始前4時間に抗生剤の投与を受ければ、確実に赤ちゃんの感染率を下げることができます。臨床では第一優先のペニシリンをよく使われています。
- 抗生物質の投与は4時間以上も行うため、B群溶連菌スクリーニング検査で陽性の経産婦は出血・破水・規則的陣痛があった場合、直ちに立夫医療ビル7階分娩室で検査を受けます。経産婦は出産の進みが早いため、抗生剤の投与を合わないと赤ちゃんを感染する可能性も高くなります。
- 抗生物質を投与して4時間を経てないうちに赤ちゃんを娩出された場合は、小児科医師によって予防対策をとります。