商品名(英語名および日本名)
Perjeta®:パージェタ注射液
薬剤のご紹介
- 組み換えのヒト化モノクローナル抗体薬で、滅菌済、無色透明から微乳状、無色から淡褐色の点滴静脈注射用の液体です。トラスツズマブ(Trastuzumab)及びドセタキセル(Docetaxel)と併せて用いられます。転移後、抗HER2または化学療法のHER2陽性転移性乳がんの治療に用いられます。
注射方法について
- 点滴静脈注射。ゆっくり投与する必要があります。
注射時の注意事項
- 妊娠中、授乳中及び成分に対しアレルギーのある方は使用できません。薬剤の使用停止後最低6か月間避妊措置を取らなければなりません。
- 以下の疾患にり患している場合は、事前に担当医にお伝えください:
- 心臓病
- 心不全
- 高血圧
- 不整脈
- 注射後は白血球数が低下し、感染しやすくなります。手をこまめに洗い、すでに感染している方と接触しないようにしてください。
- この薬剤の投入により以下の症状があらわれる可能性があります:
- 心不全の悪化の症状。
- インフュージョンリアクション:発熱、震え、悪心、嘔吐、患部の痛み。
起こりうる副作用
- 悪心、嘔吐、食欲不振、発熱。
- アレルギー反応:治療中にじんましん、血管の浮腫、震え、嘔吐、呼吸困難、意識混濁、けいれんと血圧の下降などの症状があらわれた場合は、ただちに担当医に連絡し処置を受けてください。
- 急性膵炎:治療期間中は注意深く観察しなければなりません。腹痛、嘔吐またはアミラーゼの上昇などの症状があらわれた場合は、ただちに担当医に連絡し処置を受けてください。
- 厳重な凝血疾患:脳出血、脳塞栓と肺の出血があらわれる可能性があります。治療期間中、血液の生化学検査が実施されます。異常があらわれた場合は医師により適切な処置が施されます。
- 治療期間中、骨髄抑制の症状があらわれる可能性があります。注意深く観察し随時血液検査を受ける必要があります。また、負傷しないよう注意してください。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒には薬物の副作用を強める働きがあることから、飲酒しないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。