商品名(英語名および日本名)
Cytosar®:イトサール注射剤
薬剤のご紹介
- 代謝拮抗薬の一種であり、DNAの合成を抑制します。白血病細胞の末期分化を促し、腫瘤細胞の生長を抑制します。単独で使用またはその他の薬物と併用し様々ながん治療に用いられています。
注射方法について
- 毎日または隔日1回、静脈点滴注射で投与します。用量は年齢または病状に応じて調整できます。
注射時の注意事項
- 本薬剤を使用し治療する場合、定期的に骨髄、肝臓及び腎臓の機能を検査しなければなりません。高用量の薬剤を使用する場合、結膜炎が起きやすくなるため、目の清潔さを維持し、医師の指示を遵守して目薬を使用してください。
- 妊娠中または授乳中の方は使用してはなりません。
- 注入後は血球数が減少することから、感染や出血しやすくなります。すでに感染している方との接触及び衝撃や負傷などに注意してください。
- 薬剤の投与期間中はワクチンの作用が失われることから、H1N1インフルエンザワクチンや麻疹ワクチンなどの「弱毒化」ワクチンを注射しないでください。
可能性のある副作用
- 骨髄抑制:白血球の数を減少させる作用があります。白血球の数量は24時間以内に減少をはじめ、7~9日で最低数に達します。この期間中は感染防止に注意しなければなりません。
- 悪心、嘔吐:制吐剤により症状を和らげることができます。
- 下痢:下痢を引き起こす作用は軽微ですが、厳重な場合は下痢止めを使用できます。また水分補給に注意してください。
- 口内炎、潰瘍:口腔内の衛生状態に注意してください。熱すぎる、辛い、酸性などの刺激のある食べ物は控えてください。
- 肝機能異常。
- アレルギー反応:皮疹。
通常時の飲食に関する注意事項
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。
- 免疫抑制剤を服用している場合は、事前に担当医に伝えてください。免疫抑制剤はイトサールの作用を強めることから、不快感を増加させます。