商品名(英語名および日本名)
Innomustine®:Innomustine®乾燥粉末静脈注射剤
薬剤のご紹介
- 本薬剤はアルキル化類製剤で、がん細胞をアポトーシスさせます。慢性リンパ性白血病や非ホジキンリンパ腫の治療に用いられます。
注射方法について
- 注射用水で復元後さらに生理食塩水で注射液を希釈し、点滴静脈注射により30-60分間かけて投与します。
注射時の注意事項
- 妊娠及び授乳:Innomustine注射剤は胎児にダメージを与えることから、女性患者はInnomustineでの治療期間中及び投与停止後3か月以内での妊娠を防止しなければなりません。治療期間中は授乳も取りやめてください。
- 疲労感:Innomustineでの治療期間中には倦怠感が見られる可能性があります。運転やいかなる危険な工具の操作も防止しなければなりません。
- マンニトール(mannitol)へのアレルギーがある場合は、事前に医師に通知する必要があります。
- 肝臓、腎臓関連の疾患をり患している場合、Innomustineでの治療前、事前に医師にお伝えください。
- Innomustineの投与期間中には出血の症状が発生しやすくなります。負傷を避け、毛足の柔らかい歯ブラシを使用する必要があります。男性は電気シェーバーの使用をおすすめします。
- その他の薬剤またはいかなるワクチンを接種する場合も、事前に医師にお伝えください。
起こりうる副作用
- 悪心、嘔吐、食欲不振、発熱。
- アレルギー反応:治療中にじんましん、血管浮腫、震え、嘔吐、呼吸困難、意識混濁、けいれんと血圧低下などの症状があらわれた場合は、ただちに担当医に連絡し処置を受けてください。
- 急性すい臓炎:治療期間中は注意深く観察しなければなりません。腹痛、嘔吐またはアミラーゼの上昇などの症状があらわれた場合は、ただちに担当医に連絡し処置を受けてください。
- 厳重な凝血疾患:脳出血、脳塞栓、肺出血などがあらわれる可能性があります。治療期間中に血液の生化学検査を実施し、異常があらわれた場合は医師により適切な処置が施されます。
- 治療期間中には骨髄抑制の症状があらわれる可能性があります。注意深く観察し、随時血液検査を受け、負傷しないように注意してください。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒には薬物の副作用を強める働きがあることから、飲酒しないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。
- コーヒーを飲む習慣がある場合は、適宜に飲用するようにしてください。コーヒーのカフェインはInnomustineの作用を強め、副作用を増加させる恐れがあります。
- 喫煙の習慣がある場合は、医師にお問合せください。