商品名(英語名および日本名)
Opdivo®:オプジーボ
薬剤のご紹介
- 本薬剤はモノクローナル抗体の標的薬です。T細胞の免疫反応により人体の免疫力を向上させることで、腫瘤の生長を抑制します。単独で手術により除去できない場合や転移性メラノーマ及びプラチナ製剤による化学療法または事後悪化した転移性有棘細胞非小細胞性肺がんなどの治療に用いられます。
注射方法について
- 点滴静脈注射。約60分間かけるて投与する必要があります。
注射時の注意事項
- 強烈な副作用があらわれる可能性があります。薬剤の投与期間中にいかなる不快感があらわれた場合も、ただちに担当医にお伝えください。
- ワクチンは人体の免疫反応を活性化することから、薬剤が過度に作用することを防止するため、薬剤の投与期間中はいかなるワクチンも接種してはなりません。
- 妊娠中または妊娠を計画中、授乳中の場合は事前に担当医にお伝えください。妊娠防止のため、治療期間中はしっかりと避妊措置を取るようにしてください。
- 腎臓、肝臓、呼吸器系や消化器系に関する疾患にり患している場合は、事前に担当医にお伝えください。且つ薬剤の投与期間中、歯科医師による治療や手術を受ける必要がある場合は、事前にお伝えください。
- 間質性肺炎や甲状腺機能の異常などにり患している場合、この薬剤を注入後、定期的に医師による胸部X線と甲状腺機能の検査が実施されます。
- 薬剤の投与期間中、定期的な血液検査が実施されます。
起こりうる副作用
- よくあらわれる副作用:風邪、発疹、かゆみ、悪心、関節痛、倦怠感。
- 免疫関連の内分泌の病変:脳下垂体、腎機能不全、甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症などの症状があらわれる可能性があります。治療前及び治療期間中は等しく定期的な観察が必要であり、必要時には薬剤によるコントロールが実施されます。
- 免疫性肝炎:治療前及び治療期間中、肝機能に異常がないかどうか定期的な観察が必要であり、AST、ALTの上昇、総ビリルビンの値の上昇などががあらわれる可能性があります。
- 肺機能の損傷:症状は呼吸困難、せき、発熱、肺音異常、血液検査での肺サーファクタントの増加などの症状であらわれる可能性があります。
- 胃腸の不快感:下痢、便秘、悪心、黒色便、腹痛などの胃腸の炎症に関連する症状があらわれる可能性があります。
- 皮膚の病変:皮膚の色つやの変化、尋常性白斑、湿疹、脂漏性湿疹。
- 薬剤の投与期間中、以下のいかなる症状があらわれた場合も、ただちに医師にお伝えください:
- 心拍数の低下や不整、呼吸困難、のどの痛み、浮腫。
- 皮膚の発疹、じんましん。
- 原因不明な青あざや出血、血尿。
- 発熱、意識混濁。
- 高血圧、低血圧。
通常時の飲食に関する注意事項
- 飲酒には薬物の副作用を強める働きがあることから、飲酒しないでください。
- 市販薬や漢方薬またはビタミンのタブレットを服用している場合は、事前に医師にお伝えください。